本人でさえ気がつかないと言われているパーソナリティ障害ですが、その症状や診断方法とはいったいどのようなものなのでしょうか。まだまだ認知度が低いパーソナリティ障害について詳しく調べてみましょう。
パーソナリティー障害の症状と診断方法
パーソナリティ障害を抱える人というのは、普通の社会生活を送れない状態のことです。生きすぎた被害妄想があったり、普段のちょっとした仕草さえも何か演技のようにぎこちなかったりする状態です。また、感情のコントロールがうまくできずに人間関係が行き詰まってしまうこともあります。
パーソナリティ障害でも特に妄想が過ぎるタイプは人のことをなかなか信じることができず、勝手に被害妄想を膨らまし相手を攻撃したりすることがあります。逆に一人の世界の中に入り込み、他の人に感心を持てず、人間関係を全く構築できない人もいます。
また自分のことを過度に大切にするタイプもあり、その場合他の人を常に競争相手として認識し、いつも優越感を感じるような考え方や言動をします。他の人の感情に気を配ることができないので、まわりの人を傷つけたり反社会的な行動を取ったりすることがあります。
別のタイプは抑うつ的な傾向があり、他の人に極度に依存したり、自分を責め続けて自殺願望が強くなったりする症状があります。
診断方法
パーソナリティ障害の診断はいくつかの過程を踏まなければ行えません。例えば、今まで生活の中でどんなトラブルを経験してきたのか、また毎日の生活習慣について知る必要があります。その後に、対人関係をどのように営んでいるのか、また対人関係がうまくいかないときはどのようなパターンになるのかを聞き出していきます。
そして、メンタルトラブルが体の病気からきていないことを確認するために血液検査やCTなどの精密検査をして総合的に診断していきます。
いったんパーソナリティ障害と診断されたなら、じっくりと治療を行っていきます。この時に大切なのは患者を含めて病気に対する対策を考えていくと言うことです。
特に治療で有効と考えられているのが、境界性パーソナリティ障害治療プログラムです。さらに、極度の不安や不眠、心身不安症などが問題となっているなら一時的な対策として睡眠薬や気分安定薬を使うこともあります。
治療の組み合わせや年齢による成熟によってパーソナリティ障害の症状は改善していくことが多いので、まずはきちんと専門家の診断を受けることが大切でしょう。
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