学校心理士になる手順と試験の内容


子供を取り巻く環境はどんどん複雑化しており、それにより保健室でしか授業が受けられない子供や登校拒否児などが増えています。そのような中で子供と親のサポートをしていくのが学校心理士です。では学校心理士になるにはどうしたら良いのでしょうか。

学校心理士になる手順と試験の内容について

学校心理士になるにはいくつかの段階を踏む必要があります。それは、学校心理士になりたいという申請書類を学校心理士認定運営機構に送り、資格試験を受けるというものです。この試験を受けるためには資格条件があり、それは大学院で心理学についての何らかの単位を修得し、学校心理学についての実務経験が1年以上あるかどうかというものです。

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大抵の心理学関係の資格は大学で心理学の課程を修了しているかどうかが資格となりますが、学校心理学の場合は実務経験も求められるので、少しハードルが高いと言えます。
もしくは一般の4年制大学を卒業していて、学校心理士学についての実務経験が5年以上ある人、または学校の管理職などをしていて心理教育的援助サービスについてリーダー的な役割を3年以上行った人です。

では、学校心理士になるための試験はどのような内容なのでしょうか。

試験は3段階に分かれていて、まず試験㈵では論述式で行われ、試験㈼は多枝選択式となり、試験㈽は面接となります

また、ケースレポートを提出する必要があり、学校心理士スーパーバイザーや学校心理士などの指導を受けながら体験したことと学校心理学についての論文をまとめる必要があります。図表や参考文献や引用文献などを明示する必要があり、分量はA4サイズの用紙10枚となっています。

スーパーバイザーから指導を受けたときに何を感じ何を学ぶことができたのか、それによって自分の学校心理学に対するアプローチがどのように変わったのかなどを具体的に書いていく必要があります。このケースレポートの詳細については学校心理士認定運営機構のホームページから詳しく知ることができます。
その後審査が行われ合否が決まりますが、資格は5年ごとの更新制となります。

学校心理士が活躍している場所というのは多岐にわたっており、小学校から高校までの学校や民間の教育機関や自治体の教育相談所などで働く人たちもいます。
地方などに行くと臨床心理士や精神科医の数が不足しているところがあり、そのようなところでは、学校心理士の必要性が非常に高まっています。
これからもますます活躍の場が広がっていくのが学校心理士の資格でしょう。


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